No.24
     平成22年 11月1日(月)

   平素より弊社をお引立ていただき有り難うございます。
  今年の夏は記録的な猛暑で、いつまでこの暑さが続くのかと
  思っていましたが、福岡でも先月の末から急に寒くなり、季節が
  秋から冬に変ったのを感じるようになりました。 
 
 
 今月のTOKi通信は、週刊ダイヤモンドのWeb版に当社と福岡県
  の水素関連記事が掲載されましたのでお知らせいたします。






 週刊ダイヤモンドのWEB版、DIAMOND on line. に当社と福岡県の水素関連プロジェクトに関しての記事が
 掲載されましたのでご紹介します。

 DIAMOND on line では通常TOPページのみのアクセスとなりますので、全ページ原文のまま掲載しております。




http://diamond.jp/articles/-/9615

  これぞ補正予算に必要な視点! 知る人ぞ知る福岡県の水素プロジェクトが示した
  ”中小企業”大国のためのサバイバルガイド


 「福岡から世界へ。現在、70メガパスカル(=700気圧)での試験はクリアした。次は100メガパスカル(=1000気圧)で
 我社の技術を証明してみせます!」。

 TOKiエンジニアリング(福岡県福岡市博多区)の代表取締役、小柳悟氏は熱く語り始めた。

 同社は、ステンレスパッキング専業の中小企業だ。パッキング(日本ではパッキンと称する場合が多い)とは、パイプ
 などを結合させる継ぎ手のなかに用いる製品。現在は工業用、建設用、水道用などでゴムなどの樹脂製品が主流だ。
 だが同社は「パッキンの革命」(同社ウェブサイトの表記)を宣言し、独自技術でステンレスパッキングを開発した。
 現在の主要な納入先は、ニチレイフーズなどの食品プラント(製造工場)が多い。

 「アメリカでは、食品テロへのフードセキュリティが大きな問題だ。飲料製品
 工場などでは、パート従業員が配管の定期整備の際にゴムパッキンを交換
 しており、テロ行為の可能性が残る。だがステンレスパッキンになれば、定期
 整備の周期を長くできるため、総合的な製品安全性が上がる。これまでゴム
 パッキンは安価であり、さらに世界的にパッキンはゴム製が常識化していて、
 金属製パッキンの開発が進んでこなかった。そのため大手メーカーの本格的
 な製品はなく、われわれのような中小企業にビジネスの可能性がある」
 (小柳氏)

 こうした技術をさらに高度化させたのが、高圧水素ガスタンク用の同社製品だ
 しかし、なぜ水素用を開発したのか?

TOKiエンジニアリング代表取締役の
小柳悟氏。 両手で持つ金属製パイプの継ぎ
手部分に、ステンレスパッキンを使用。長期
間交換が不要であることを主張するため、同
パイプ全体をワイヤーとカギで完全ロックした。

  その理由は、福岡県が2004年に立ち上げた「福岡水素エネルギー戦略会議」にある。これは水素関連研究で
 世界をリードする九州大学が中核となり、文部科学省、経済産業省、民間企業を巻き込んだ、産学官連携の成長
 戦略構想である。各種研究施設の開設、世界会議の開催、日本発の燃料電池を活用した水素タウン整備など、
 「水素=福岡」を全面に押し出す戦略なのである。

                                 


 同会議の詳細については昨年7月、本連載で記事を掲載しているので以下を参照されたい。
 
 政策推進の中心人物である麻生渡・福岡県知事へのインタビューは、「
エコカーは電気自動車だけじゃない!
 福岡発”燃料電池革命”の凄味~麻生渡 知事が明かす新水素戦略
」。
 
 技術面での統括者、九州大学理事/副学長・村上敬宜氏へのインタビューは、「
トヨタも拝む”水素の神様”が激白!
 エコカーの本命は燃料電池車だ
」。
 
  この「水素エネルギー戦略会議」から、TOKiエンジニアリングは3年間で3000万円の補助金を得た。この資金を
 基に、同社のステンレスパッキングを「水素エネルギー製品研究試験センター(通称HyTRec/ハイトレック)」
 (福岡県糸島市/2010年1月1日、旧前原市、旧二丈町、旧志摩町が合併)が、100メガパスカルなど超高負荷状態
 での製品試験を行う。

 
 九州大学・伊都キャンパス内には、水素化学
  先端技術センターを中心に、各種水素関連施
  設が並ぶ。燃料電池「エネファーム」の実証と
  して、「足湯体験コーナー」も新設した。

  同センターは、「福岡水素エネルギー戦略会議」の一環。九州大学伊都
 キャンパス内の
「ハイドロジーニアス(正式名称:産業技術総合研究所・水素
 材料先端科学研究センター)と、試験結果の分析・解析や材料試験法への
 フィールドバックを行い、民間企業による水素製品開発を後押しする。」

 前述の小柳氏は「ステンレスパッキンについて、三菱重工から総括的な技術
 提携の話がある。今後、水素エネルギー製品研究センターで、100メガパス
 カル試験をクリアすることで、弊社製品の可能性がさらに広がると期待して
 いる」という。

  同社が量産化を狙う高圧水素タンク用のパッキング分野では、九州大学大学院工学研究院機械工学部門・西村
 伸教授の研究室がゴム製オーリングを用いた関連研究(水素システム用水素シール内部き裂発生検知システムの
 実証)を行っている。これら2者が今後、「水素エネルギー製品研究試験センター」の仲介により、さらなる科学的コミュ
 ニケーションを進めていけば、「福岡から世界へ」という製品化への具体的な道が開けるはずだ。

  ただし、忘れていけないことがある。こうしたケースで大事なのは、中小企
 業側が「国立大学/自治体の研究機関での一時的な試験結果を『お上から
 のお墨付き』として振り回すことなく」、製品の分析・解析を謙虚に、そして継
 続的に続けながら、より高い性能を安定的に実現することだ。

  また、大学など公的機関側としても、「試験結果の認証基準など、明確な
 判断の方法」を早期に確立すべきだ。さらに、研究者の立場からだけでは
 なく、量産品化を踏まえてのビジネスコンサルティング的なシステムが連動
 することが理想的だ。

                                  


九州大学大学院工学研究院機械工学部門の
西村伸教授(理学博士)。同教授研究室内で、
高圧水素タンク内で起こる、ゴム製オーリング
のブリスター発生現象を説明。

 さて、九州大学の水素研究は、次のステージへ進もうとしている。

  2010年9月28日、同大学伊都キャンパスで、文部科学省特別経費事業「産学官地域連携による水素社会実証
 研究」のキックオフミーティングっが開催された。

  この事業は平成22年~27年度の予算として総額12億3650万円規模で実施され、合計45件の実証研究が採択さ
 れている。来年には同キャンパス内に「次世代エネルギー実証施設」も完成する。
  さらに長期的には、平成22年~31年度 文部科学省「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)/カーボンニュ
 ートラル・エネルギー研究拠点」14億円/年も実施される。

  この他、同大学の「水素材料先端科学に関する研究開発」では現時点で
 の継続案件を含めて過去、各種予算が政府から振り分けられてきた。

 ●平成8年~10年度 文部科学省「科学研究費補助金/研究者の自由な
   発想に基づく研究」 3280万円
 ●平成14年~18年「同」 3億5200万円
 ●平成15年~19年度 文部科学省「21世紀COEプログラム/水素利用
   機械システムの統合技術」 6億7730万5千円
 ●平成18年~24年度 経済産業省/独立行政法人 「新エネルギー産業    技術総合開発機構/水素先端科学・基礎研究事業」 17億円/年。


九州大学伊都キャンパス内の水素ステーショ
ン。その左に、今回特別試乗のためにトヨタ自
動車が準備した日野自動車/トヨタ自動車の
「FCHV-BUS」(定員63人、最高速度80km/h

  こうした潤沢な研究開発費用の捻出については、旧通産省出身で、全国知事会会長でもある麻生渡・福岡県知事
 の強いリーダーシップの影響が大きい。そこに、新キャンパスへの移転を含めた九州大学の次世代へ向けた大変革
 構想が折り重なった。

  さらに研究の中核が、近年まで世界での実証実験が皆無に等しかった「水素脆化(ぜいか/金属内への気体侵入
 による劣化)」であることによる、「日本特有研究」を深掘りすることで、「次世代エネルギー分野での他国との大差」を
 狙ったことの効果が大きい。

  本連載では
前回、早稲田大学/埼玉県/本庄市による産学官連携を紹介した。同ケースは別として、「産学官」と
 いう三つ巴体制のなかで、全国各地でのほとんどの事例が「産」(=大手製造業者)の技術力/情報収集力が「学」
 (=大学)に対して勝っている。または、「産」がスポンサー企業として「学」に接する場合が多く、「学」は「産」に頭が
 上がらない。

  対して、九州大学/福岡県のケースでは、「学」と「官」が対等の立場で一体感があり、そこに「産」が連携をお願い
 する、という構図だ。そこに、地方自治体の首長のリーダーシップなど、上記各種要因が加わることで、「他に類のな
 い強固な体制」が確立されたと考える。
                                 


  こうした「理想的な事例」に見える「福岡水素エネルギー戦略会議」だが、地場産業の活性化という面では、まだまだ
 先が長い。「水素エネルギー製品研究センター」は今年の4月末から稼働したばかりだが、「現在は大手企業からの
 依頼がほとんど。本来の目的(水素エネルギー新産業の育成・集積)として、地場の中小企業の参加も増えて欲しい」
 (同センターマネージャー、児玉格氏)という状況だ。

  実際のところ、最新鋭機器を導入した同センターでの試験費用はかなり高額で、中小企業が気軽に頼める環境に
 はない。前述のTOKiエンジニアリングも「福岡県からのバックアップを頂き、弊社は大変恵まれている。補助金なしで
 は、今回の試験実施は難しい」(同社・大津由美子副社長)という。

  通常、中小企業が新分野にチャレンジする場合、各都道府県の工業技術センターが窓口となり、各地特有の産業
 に密着した研究開発、技術指導、設備機器の使用、試験分析、さらには完成した製品の売り込みへの後押しなどを
 行っている。だが「製品化に至るまでは、実務的にかなりの労力と時間がかかる。ところが、実際に企業側に納入す
 するまでの道のりはさらに厳しい。加えて、都道府県間での交流や情報交換は極めて少ない。他県センターを使用
 する場合、その企業の所在県からの推薦状が必要なケースがあるなど、業務実情でも差が大きい」(ある県の工業
 技術センター関係者)という状況だ。

  中小企業が生き残るためには、政府主導型で各都道府県の工業技術センター内での情報が集約されることが必
 要だ。さらに、政府主導型による、中小企業への積極的な研究開発補助金制度と、各工業技術センターの連動が
 求められる。

  ちなみに、中小企業庁・「中小企業白書」(2010年版)による2006年時点の統計データでは、会社ベース(個人事業
 所を含まず)で、非一時産業の企業総数は、150万5219社、そのうち、中小企業は99.2%の149万3258社。中小企業
 とは、常用雇用者数300人以下の企業を指す(卸売り業、サービス業では、100人以下、小売業、飲食業では50人以
 下)。または、資本金3億円以下の企業(卸売り業は同1億円以下、小売業、飲食業、サービス業は同5000万円以下)
 また、常用雇用者数20人以下(卸売り業、小売業、飲食業、サービス業では5人以下)と規定する小規模企業は、企
 業総数の72.3%にあたる108万8401社だ。

  これを製造業だけでみれば、会社ベースで全数は25万8648社。その内、中小企業は99.2%の25万6646社。
 小規模企業は78.5%の20万3066社に及ぶ。

  言わずもがな、日本は中小企業大国である。日本の大手製造業の実態は、外部の中小企業との協業である。
 中小企業こそ、日本高度成長の立役者である。そしていま、中小企業に史上最大の逆風が吹いている。定常的な
 円高、中国における低価格高品質な製造業の発達(=日本国内製造業の空洞化)、シャッター商店街現象(=日本
 各地の地域経済のネガティブスパイラル)などの社会的背景の下、日本のモノ造りの基盤である中小企業の資金と
 やる気が急激に低下している。

  このような日本国の大規模な社会構造変革期において、いまこそ、総括的で現実路線の「産学官」連携が求め
 られる。
 「新成長戦略」が実動”課程”に入った現時点において、政府方針で4.8兆円程度といわれる2010年度補正予算のな
 かで、中小企業を巻き込んだ「産学官」連携の実現を切望する。


                                   
                                 DIAMOND online http://diamond.jp/articles/-/9615



ステンレス・ブラインド パッキン

   ステンレス・ブラインドパッキンは、穴の加工調整により「オリフィス」として流量調整に
   ご利用いただけます。 



Back Number 

  TOKi通信 No.1とNo.2は、HTMLではなくメールだけの配信でしたので、No.3からNo.20を掲載させていた
  だいております。 下の[No.のボタン]から各TOKi通信のバックナンバー各ページにリンクしていますので
  ご覧いただければ幸いです。

 2009年 2月配信(No.3)  エコ塾&九州ブランドデザイン2009  2009年 3月配信(No.4) 漏れが発生した時の検証方法
 2009年 4月配信(No.5) 事故原因の大半は継手からです。  2009年 5月配信(No.6) フェルール溶接時はヒズミにご注意ください。
 2009年 6月配信(No.7) ステンレスパッキン Q&A  2009年 7月配信(No.8) ROBOMEC'09 でのプレゼン内容。
 2009年 8月配信(No.9) 新世代の配管プラントです。  2009年 9月配信(No.10) オールステンレス製TOPバルブ
 2009年 10月配信(No.11) ステンレスパッキンの耐震性能。  2009年 11月配信(No.12) 水素エネルギー先端技術展2009報告。
 2009年 12月配信(No.13) Oリング不要のバルブが完成!  2010年 1月配信(No.14) TOKi通信バックナンバーのお知らせ。
 2010年 2月配信(No.15) KBCラジオで紹介されました。  2010年 3月配信(No.16) 日刊工業新聞水素用メタルパッキング
 2010年 4月配信(No.17) 事故原因の大半は継手からです。  2010年 5月配信(No.18) 企業リスクヘッジのご案内
 2010年 6月配信(No.19) ステンレス・パッキンの導入事例  2010年 7月配信(No.20) TOP-P ミニシリーズの紹介
 2010年 8月配信(No.21) TOP-PとF AタイプとBタイプの違い  2010年 9月配信(No.22) 水素エネルギー先端技術展2010
 2010年 10月配信(No.23) 水素エネルギー先端技術展報告  

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